「国境なき“針と糸” 医師レシャード・カレッド」

NHK「こころの時代 国境なき“針と糸” 医師レシャード・カレッド」という番組を見て、心の深いところに染み込んでいくものがあったので、取り急ぎのお知らせです。

再放送は現在のところないようですが、見逃し配信がNHKPlusで、明日の5月3日(日)午前6:00まで可能なようです。

 

NHK こころの時代よりスクリーンショット

 

2013年に放送されたこの番組は、一見現在の状況に関係ないようにも見えますが、あちこちにキラリと光る知恵が散りばめられているように思いました。

 

一つは、番組から連想できる健康、医療、心についてだけでなく、意外にもこれから大切にしていくべき経済観念についてのヒントがあったように思います。

”経済って本当は何だったっけ?”と。

記事の校正をしていると、ジャック・アタリさんのパンデミックに対する提言のひとつ「経済を生きるために必要な産業(医療、教育、文化、インフラ、デジタル技術)に集中させることです」という字幕を瞬間的に見ました。

それがマクロの視点だとしたら、よりミクロの視点での、共鳴や洞察といった心の動きに根差した、実生活レベルでの資源の流れを、レシャード・カレッドさんは話されていたと思います。

現在の状況から考えると、ミクロレベルで生活に根差した経済システムの構築もとても大切で、それはどんなシステムになるんだろうなぁと思っていました。

 

もう一点は、人間の多面性と言いますか、複雑さと言いますか、そうしたことへの洞察に染み入るものがありました。

医療を通じたタリバンとの出来事を話されていたのですが、医療を介して、悪に見える人の中に善なる部分を見たエピソードを聞くと、一人の人を善か悪か二択のカテゴリーに分類してしまいがちな見方は、何かを見落とすのかなと考えさせられました。

緊迫した場面に遭遇したときでも、深い洞察が働くためには、自分の中の使命とも言える何かが、自分にしっかりと宿っているかが鍵になるのかな、などと思いをはせています。

 

レシャード・カレッドさんの落ち着いた声でとつとつと、広い視野から実体験に基づいて紡ぎ出されるポイントが、一つ一つ核心的に定められ、一つの世界が浮かび上がってくるのを聞いていると、心が静まり、現在の状況を大局的に見るのを助けてくれるように感じます。

気を張りつめながら頑張っているときに、一時的でも心が緩むのを助けてくれるかもしれません。

 

私たちは「針と糸」というキーワードを持っていて、そこに引きつけられて番組を見始めましたが、レシャード・カレッドさんは「針と糸は、縫い合わせることができるもの」と表現されていたと記憶しています。

(奇しくも私たちは今、針と糸の種類と組み合わせによる結果の違いを話し合っていたところで、何か大切なヒントをもらったような気がしています。)

針と糸で縫い合わせることは、実に地味で根気のいる作業です。

その先には、途中で変更があるにしろ、きついけれどやってみたい、これを試したらどうなるかな、という、ある種わくわくする気持ちを形にした製図があります。

針と糸という、どこにでもある地味な道具と、地道な作業で作り上げられる未来は、一体どんなものだろう。

経済システムに、共鳴や洞察といった心の動きが加わった場合、それは一体どんな姿形をしているんだろう。

 

番組を見終わって未来の“製図”を想像しながら、取り急ぎのお知らせを書いています。

 

「こころの時代 国境なき“針と糸” 医師レシャード・カレッド」

見逃し配信がNHKPlusで、明日の5月3日(日)午前6:00まで可能だそうです。

 

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