家族がインフルエンザにかかっても感染を広げないためにできること

Infection Prevention for Influenza at home

Ⅰ. 大変!家族がインフルエンザに感染した!

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毎年11月からインフルエンザの流行期がやってきます。

インフルエンザに関係なく過ごせればよいのですが、必ずそうできるとも限りません。

ある日突然家族がインフルエンザに罹ったら、家族に蔓延しないようにするためにどんな対策を取りますか?

その場面にいざ直面すると、自分の体調もなんとなく思わしくない中、
看病と日常生活を回さないといけないという事態が待っています。

これからご紹介する方法は、実際に実践されていて、
インフルエンザが家族の誰にもうつらなかったという結果を2回出しています。

家庭でできる感染予防法と、
看病の負担を少しでも楽にするサービスや道具の一例をご紹介します。

 

Ⅱ. インフルエンザについて知ろう

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まずはインフルエンザについて知りましょう。

A. 症状

一般的にインフルエンザの症状は、急性期の1-3日間で、
急な発熱や悪寒、関節の痛み、筋肉痛など全身に伴う症状が出ます。

特に熱が急に出るので、こまめに熱を測ることが不可欠です。

熱は、朝よりも夕方の方が高くなることがあります。

(インフルエンザの予防接種をしていたら、熱が出なかったり、出ても熱が低いインフルエンザもあるようです。)

その後1週間は、熱が上がったり下がったりを繰り返しながら、
のどの痛みや鼻水、咳などの呼吸器の症状が出ます。

インフルエンザの流行期は11月から12月に始まり、1月から3月にかけてピークを迎えるので、
その期間の急な発熱や悪寒は、インフルエンザを疑うようにします。

インフルエンザは接触によって周囲に感染するので、手洗いやうがいを徹底し、
体調が優れない時に、決して無理をして出勤したり登校しないようにしましょう。

B. 潜伏期間

インフルエンザウイルスが体に入り込んで発症するまでの期間は、1-3日間です。

体に不調を感じたら、3日間は特に気をつけて熱を測るようにします。

悪寒がしたら、急な発熱があるまでの不安定な期間の可能性があります。

熱に注意しながら、安静に過ごします。

また念のため、すぐに受診できる準備を整えて、カバンに入れておきます。

集めておくもの

  • 病院の情報(診療時間、電話番号、住所)
  • 保険証
  • 診察券
  • お薬手帳
  • 診察代
  • マスク

この時点で家族は念のためマスクをつけ始め、タオルやコップを分けるようにしておきます。

C. 受診は早めに

1. 日中

日中であれば、かかりつけの医療機関を受診します。

医療機関によっては、インフルエンザが疑われる患者は違う待合室に通されることがあるので、
あらかじめ電話をして熱がある旨を伝えるとよいでしょう。

2. 夜間

夜間や土日祝日の発熱のときは、夜間病院を受診します。

日ごろから休日夜間病院の情報(場所、電話番号、診察時間)を手元に置いておくようにします。

地方自治体によっても異なりますが、市報などに掲載されていることもあります。

熱が出ていない場合でも、
休日夜間病院の診療時間が終わる1時間前にはもう一度熱を測り、受診するかどうかを見極めます。

インフルエンザの処方薬を飲む時間が早ければ早いほど、その後の症状が軽くて済みます。

また診察の際には、インフルエンザの可能性を疑っている旨を医師に伝えましょう

これを伝えるか伝えないかで、インフルエンザに感染しているかどうかの検査を行うかの分かれ道になります。

感染の検査は簡単で、鼻の粘液を長い綿棒でこするだけです。

5分も待てば判定結果が出て、感染しているかどうかがわかります。

D. 区切りの目安

インフルエンザと診断されたら、数日ごとに状況の変化がやってきます。

渦中に入るとあわてたり、本人の希望が出てきたりして、
どう行動するかを見失いがちになるので、指針を持っておくと判断が楽になります。

おおよその流れをまとめておきます。

期間1. 薬を服用する5日間は、絶対安静!

医療機関を受診してインフルエンザと診断されたら、
5日間分のインフルエンザの薬が処方されます。

手洗い、うがい、水分補給、汗の管理に気をつけながら、安静にして睡眠をとります。

入浴は控えます。

家族は、患者が触れた蛇口やスイッチなどを消毒するようにします。

期間2. 入浴できるのは、薬を5日間飲み終わって、かつ、熱が下がって2日後から

患者が薬を5日間飲み終わり、熱が下がってから2日経過していれば、入浴を始めます。

入浴は体力を使います。

入浴を2回しても熱がでなければ、出勤や登校するようにします。

期間3. 出勤、登校するのは、薬を飲み終わってかつ、熱が下がって3日間後から

患者が薬を5日間飲み終わり、熱が下がって3日経過すれば、
出勤や登校できる目安とします。
家族がマスクを外したり、患者が触れた箇所の消毒をしなくてよいのもこのころからです。

Ⅲ. インフルエンザ発症からの日数別に気を付けること

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インフルエンザ感染が分かった初日と、それ以降、
家族がどんな対策をとるのか、さらに詳しくまとめていきます。

A. 当日

インフルエンザの感染が分かった日は、家族にとって忙しい日となります。

患者の看病と、自分たちが感染を防ぐためにするセットアップがたくさんあるためです。

それでも頭の中をよく整理しておけば、効率よく整えることができます。

1. 患者と家族の休む部屋を分ける

可能な限り、患者と家族の過ごす場所を分けます。

患者の看病ができるのは、家族の体力があってこそ。

冷たいように感じますが、共倒れにならないために必要な第一歩です。

日ごろから病気の時は部屋を分ける意識を共有しておくとスムーズに話が進むと思います。

2. 食事の時間帯を家族と患者でずらす

患者と同じ食卓を囲むことを避けます。

初めに家族が食事を済ませ、その後患者の食事を出す流れを作ります。
すると食卓のアルコール消毒が一度で済みます。

これも冷たいように聞こえると思いますが、共倒れにならないための工夫です。

3. コップを患者と家族で使い分け、洗い替えを多めに用意する

Cups

 

インフルエンザの感染経路は、接触です。

うがいコップを共有している場合は、必ず患者と家族で分けましょう。

また家族でも患者でも、一度使用したコップは新しいものに変えるようにします。

替えのコップを多めに用意しましょう。

多く用意できるほど、まとめて洗うことができて、家族は楽になります。

替えのコップの個数の目安は、2人で10個、3人で15個あると、
朝昼晩と3回の洗い物でぎりぎり回りました。

替えのコップになるのは、うがい薬についているコップなど、
スタッキングできて軽いものが使いやすいです。

4. 手拭きタオルを分ける

同様に、手拭きタオルを共有していると、インフルエンザに感染する可能性が高まります。

患者の家族で手拭きタオルを分けましょう。

5. うがいを丁寧にこまめにする

帰宅時はもちろん、
患者と同じ部屋にいた場合や、食事前にうがいをし、
インフルエンザウイルスを体内に取り入れないようにしましょう。

6. 歯磨き粉を分ける

歯磨き粉のチューブの先が歯ブラシに触れると、接触になります。

患者と家族で歯磨き粉を分けましょう。

7. 歯ブラシの置き場所を分ける

歯ブラシ同士が触れると、患者の口腔内の粘液を口に入れてしまうことになります。

これはインフルエンザの検査で綿棒にウイルスをとったものを、わざわざ口に入れるようなものです。

患者と家族の歯ブラシの置き場所を分けましょう。

8. マスクをつける

mask

 

家の中でも、患者も家族もマスクをつけます。

ウイルス侵入防止だけでなく、保湿効果もあります。

50%前後の湿度は、インフルエンザウイルスが嫌います。

9. 患者の着替えを出す

熱が引く前には、汗をかくことがあります。

汗をかくのはいつかわからないので、患者が手の伸ばせる範囲に、
シャツ、パンツ、ズボン下、靴下、パジャマなど、
普段使用している一式の替えを置いておきます。

患者は、少しでも汗をかいたら、すぐに着替えるようにします。

汗をかいたままでいると、汗が冷えて体の熱を奪おうとします。

すると体は、体温を保とうとさらに働かないといけない状態になります。

体がウイルス退治をしようと頑張っているところにこれでは体力を消耗しますので、
こまめに汗の確認と、着替えを行うことを心がけます。

10. OS1を患者の枕元に置く

OS1

 

水分補給をいつでもできるようにします。

スポーツドリンクの場合は、糖分が多い作りになっているため、水を足して少し薄めます。

OS1(オーエスワン) などの経口補水液は、水分吸収を効率的にバランスよく行えるようになっている飲物です。

汗をかいたり、食欲がないときに、こまめに水分補給をして脱水症状を防ぐために、
OS1 を近くに置いておくようにします。

 

11. 加湿する

インフルエンザウイルスは、高温多湿を嫌うので、
部屋の湿度を保つことで、ウイルスが繁殖するのを防ぐことができます。

1961年に研究者のG・J・ハーパー氏が「温度20度以上、湿度50~60%で空気中での感染力が下がる」ことをつきとめた。

室温・湿度管理でインフル予防 20度以上、50~60%が理想 NIKKEI STYLE

加湿器がある場合は、それを使って部屋を加湿します。

ない場合は、洗面器にお湯を張ったり、濡れタオルを吊り下げておきます。

12. 患者が触った個所を消毒する

rubbing alcohol

paper towel

 

患者が触ったスイッチや蛇口を消毒します。

思いのほかたくさん消毒する個所があるので、
まずは洗面所とトイレを中心に消毒を始めましょう。

その後、患者の行動を思い出して、触れている可能性のある場所を消毒していきます。

13. タオルと布巾を多めに用意する

患者と家族のタオルを分けることと、手洗いの頻度が増えるため、タオルがたくさん必要になります。

枚数があるほどこまめに変えられ、洗濯もまとめてできるようになります。

14. 病院に来ていったものを全部洗う

病院に来ていった服には、ウイルスが付着していると考えられますので、すべて洗いましょう。

B. 2日目以降

1. 部屋の換気をする

部屋の換気をして、よどんだ空気を出し、新鮮な空気と入れ替えましょう。

2. 患者の布団の湿気をとる

患者にとって布団は一日をずっと過ごす場所になります。

そのため湿気がたまり、そのままにしておくとひやっとした布団になってしまいます。

ベッドパットの替えを出して交換し、ベッドパットをこまめに洗濯をするようにしましょう。

あるいは布団乾燥機を使用することもできます。

3. 患者が触れた箇所を消毒する

患者は、食事やトイレ、手洗いやうがいの度に、蛇口やスイッチを触ることになります。

家族は消毒の手順をマスターし、こまめに消毒するようにしましょう。

家からなくしたいのはインフルエンザウイルスで、
患者本人を毛嫌いしているのではないことを伝えましょう。

4. 来ていた服を全部、毎日変える

患者も家族も、その日着ていた服をすべて洗い、毎日変えるようにします。

冬場の服は、羽織ものになるほど毎日変えないこともあるかもしれませんが、
インフルエンザウイルスは接触感染なので、袖口や前面についていることも考えられるためです。

ニットやセーターよりも、乾燥が早いフリースなどを着ておくと、洗濯が楽になります。

5. 室内の温度差を減らす

熱が出ている患者にとって、冬の部屋と部屋の温度差は、さらに体力を消耗する要因になります。

患者が移動する経路に温度差がないように、暖房器具を使って温めておきます。

6. 消化のよい食材があるかをを確認する

熱がある時には、消化の良いものを少量食べるようにします。

食べ過ぎると消化に体力を使います。
量が少ないと消化に体力を使わず、ウイルス退治に体力を使えます。

消化の良いメニューを考え、その材料があるかを確認し、足りない場合はまとめてすぐに手配しましょう。

7. 看病する人も休息をとる

看病することは、体力を消耗します。

おまけにインフルエンザウイルスを体内に取り入れている可能性もあるので、積極的な休息が必要です。

普段の睡眠時間に加えて、休めるときには布団に入って睡眠をとるようにしましょう。

疲れていないように思えても、案外眠ることができます。

睡眠時間を十分に確保することができれば、家族は体調の維持から、回復へ向かうことができます。

8. 手を抜く

これまでの話と矛盾するようですが、今しなくてもよいことは、手を抜くことが大切です。

日常生活で気になっていたことと気にならなかったことが、反転する感覚になるかもしれません。

看病中の合言葉は、とにかく手を抜く、頑張りすぎないことです。

手を抜くポイントは、食事です。

治療中はあまり食べられないので、簡単に調理できるものにします。

普段あまり利用しないサービスにも、このときこそ助かるものがあります。(下にリスト化しています)

Ⅳ. 看病に必要な道具

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インフルエンザにかかり看病が始まると、普段あまり気にかけていなかったものの重要性がぐんと高まる感覚を体験することになると思います。

渦中に入って慌てないためにも、必要なものの在庫を確認しておきましょう。

A. 医薬品

1. マスク

mask

 

家の中でマスクをするのに使います。

マスクも医療用から気軽に使えるものまでがありますが、
インフルエンザ患者がいる間は、できるだけ医療用レベルのマスクを使用します。

ノーズフィットがしっかりしていて隙間ができないかは、とても大事なポイントです。

2. うがい薬

Mouthwash

 

こまめなうがいをするのに使います。

外出後はもちろん、家の中にいても、起きた後や食事前にはうがいをし、
のどから鼻にかけてどろっとしたものがないように、患者も家族も清潔に保ちます。

2人で一週間で半分、3人で一週間で一本使うこともありますので、
多めに在庫を確保しておきます。

3. ペーパータオル

paper towel

 

ペーパータオルは、キッチンペーパーのようにミシン目で切る必要がないので、
取り出しやすいのがメリットです。

またより手頃な価格です。

手を拭いたり、蛇口やノブをアルコール消毒をするときに使います。

4. アルコール消毒液

rubbing alcohol

 

食卓やキッチン、洗面所、トイレを消毒するのに使います。

スイッチ、ノブ、蛇口、リモコンなど、日ごろ触れているところをアルコール消毒すると、さらっとします。

口に入っても安全なアルコール消毒液を使用すると楽です。

5. 手袋

Rubber gloves

 

消毒したり、患者の使ったティッシュなどを掃除する際に使います。

消毒液は手を荒らすので、手袋をしていれば手荒れ防止になりますし、
インフルエンザウイルスが万が一付着しても手袋を外せばよいので、看病が楽になります。

素材は、ゴムやビニールがあります。

B. 衣料品

インフルエンザで熱が出ると、汗をかくことがあるため、着替えを多めに用意します。

1. パンツ

最低4枚あると、洗い物をまとめてできるので楽になります。

2. シャツ

最低4枚あると、洗い物をまとめてできるので楽になります。

3. ズボン下

最低3枚あると、洗い物をまとめてできるので楽になります。

4. インナー

最低3枚あると、洗い物をまとめてできるので楽になります。

5. パジャマ

最低3組あると、洗い物をまとめてできるので楽になります。

6. レッグウォーマー

布団から出るときの冷え防止に使います。

足元は温めても汗をかきにくく、冷たい空気が入ってくるのを防げるため、便利です。

7. 靴下

布団から出るときに履きます。足首を締め付けない、ゆったりした履き口のものがおすすめです。

8. タオル

患者と家族でタオルを分けることと、こまめに変えるため、枚数が必要になります。

2人で15枚、3人で23枚くらいを一日に用意しておきました。

C. 食品

病気を患っているときは、いつもよりも少量を食べ、
消化の良いもの、温かいもの、食べやすいものを取るようにします。

1. うどん

うどんは消化が良く、温まり、洗い物も少なく済むので、ぜひ常備しておきたいメニューです。

セットになった冷凍や冷蔵のものがスーパーなどで販売されていますので、大目に購入しておくと楽です。

卵を入れたり、梅干しやネギやとろろ昆布を入れることもできます。

2. おじや

おじやも消化が良く、温まるメニューです。

ちょっと雑炊のような簡単にできるものもありますし、
だしを取って消化の良い野菜を小さく切ってまとめて煮ておくこともできます。

まとめておじやの素を作った場足は、食事の前にご飯を小さな鍋に入れて、好みで卵を入れて煮るだけで、おじやができます。

3. プリン

プリンは卵と牛乳からできていて、冷たいので、熱がある時にも食べやすい食材です。

食欲がない場合は、これだけでも大丈夫です。

4. バニラアイスクリーム

バニラアイスクリームも卵と牛乳からできていて、冷たいので、高熱があるときには食べやすい食材です。

食欲がないときは、食事はこれだけでも大丈夫です。

4. ゼリー

Jelly
ゼリーはのどごしがよく、冷たいため、食欲がないときに食べやすい食材です。

5. 消化の良い野菜

白菜、ニンジン、大根、小松菜、キャベツなど、消化が良い野菜を揃えておくと、おじやや味噌汁などに対応できます。

6. パウチのおかず

看病する人の食事は簡単に済ませるために、パウチのおかずを揃えておくと楽です。

7. りんご

Apple

 

りんごはビタミンが豊富で、冷たく食べやすい果物です。

固形のまま食べられるときは切り、小さなお子さんの場合はすりおろして出します。

8. みかん

Satsuma Mandarin

 

みかんもビタミンが豊富で、さっぱりとしていて食べやすい果物です。

切らずに出すだけでよいので、便利です。

9. バナナ

Banana

 

バナナは栄養の吸収が速い果物です。

切らずに出すだけでよいので、支度が楽になります。

10. 酒粕

Sake Lees

 

看病する人の栄養のために、酒粕で甘酒を作っておくと効率的に回復できます。

酒粕には、ビタミンやミネラルだけでなくたんぱく質まで含まれていて、一杯の甘酒で摂ることができるためです。

甘酒は、疲れたとき、看病の合間に簡単に摂れるスーパーフードです。

患者はアルコール分が含まれているので、口にすることはできません。

Ⅴ. 必要な道具を購入できる場所

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必要な道具がわかっても、実際に手元になければ話は始まりません。

日ごろから在庫を確認して備えておくことが大切です。

それでも足りないものが出たとき、看病する人も体調が不安定なときは、宅配サービスがとてもありがたいです。

もう一人の助っ人のようです。(宅配業者の方が荷物を届けてくださったとき、後光がさして見えました…。)

日ごろ利用していて、迅速に配送準備をしてくれるお店をリストにしておくと便利です。

リストにすることでそれを見るだけで準備ができる状態なので、リスト化しておくこととなんとなく覚えていることは緊急時に大きな違いを生みます。

B. 衣料品

a. 実用衣料のアカキタ

こちらのお店では、メンズ、レディース、子ども用のインナーを手配することができます。

インフルエンザ中の高熱時には、汗をかくたびに着替えることが大切になってきます。

ほおっておくと冷えた汗が体温を奪い、体温を保とうとしてさらに体力を使うためです。

そのため着替えの枚数が、通常よりも多く必要となります。

着替えの枚数が多いほど、まとめて洗濯できるので、看病する方も楽になります。

またかゆいところに手が届く実用衣料が、手頃な価格でそろっています。

また楽天内にあるので、看病中に改めて会員登録する手間が省ける方も多いと思います。

b. すててこねっと 

こちらのお店では、メーカーものの下着が手配できます。

カテゴリ分けがしっかりしてあるので探しやすく、
楽天内に店があるので、看病中に会員登録をする手間を省ける方も同様に多いと思います。

C. 食品

食品の宅配には、事前登録が必要なサービスもあります。

生活に密着していると感じるサービスは、
普段から試しに見ておいて登録しておくと、いざというときの助けになります。

1. スーパーの宅配

a. コープの宅配

コープは事前登録が必要ですが、生活の中に組み込んでしまうと、買い物がとても楽になります。

注文はカタログを見ながらインターネットや電話で注文でき、
生鮮から冷凍、料理キット、お弁当、重たいものまで玄関先に運んでくれます。

看病中に買い物に出られなかったときに、コープで注文していたリンゴが届いた日は、
泣きそうにうれしかったのを覚えています。(コープの果物は、はずれがなくおいしいのです。)

質がよいものを届けてくれ、買い物のリズムを作ってくれるのでおすすめです。

全国どこでも展開されています。

b. イオンネットスーパー
c. イトーヨーカドーネットスーパー
d. マルキュウらくらく便
e. サンリブネットスーパー
f. らでぃっしゅぼーや
野菜宅配のイメージが強いですが、冷凍食品や肉魚など、ネットスーパーと変わらない品ぞろえになっています。(事前の登録が必要です。)
g. 無農薬野菜のミレー
こちらも野菜宅配のイメージが強いですが、冷凍食品や肉魚など、ネットスーパーと変わらない品ぞろえになっています。

 

2. お弁当と素材の宅配

a. セブンミール

セブンミールは、お弁当やパウチおかずなどを手配することができます。

一食分から手配することができ、できあいのものやちょっとした素材も選べるので、
看病中には便利なサービスです。

ただし注文したものを受け取って、食事として出せるのは3日後からなので(詳しくはこちら)、
看病初期よりも、途中からの食事向きです。

またセブンイレブンの店舗にあるようなものが選べるので、
何が欲しいか想像がしやすく、急な看病のときも注文がしやすいです。

受け取りは、セブンイレブン店舗と宅配が選べますが、
地域によっては宅配がないところもあるので、あらかじめ確認しておく必要があります。 

3. お弁当やおかずの宅配(必要なときに、温めるだけですぐに食べられる冷凍おかず)

a. 食宅便

食宅便(日清医療食品)は、栄養士バランスが考えられた冷凍おかずを手配できるサービスです。

冷凍庫を空けておけば、まとめて注文して、必要なときだけ食べられます。

一食分のトレーになっているので、食事の組み合わせを心配しなくてよくなります。 

b. ニチレイフーズダイレクト

ニチレイフーズダイレクト は、栄養管理された冷凍の一食セットを手配できるサービスです。

塩分に気を付けている高齢者にも向いています。

必要な分だけ注文して、必要な分だけ必要な時に食卓に出せるので、
看病で忙しいときにとても役立ちます。

私も実際に利用していて、助かっています。

c. 富喜屋 (旧 「お総菜専門店じゃがいも」)

富喜屋は、温めるだけで食べられる冷凍おかずを手配できます。

昔ながらの和食のおかずを、多品種の中から選ぶことができます。

店舗が楽天内にあるので、
看病で忙しいときにアカウントを作る手間が省ける方も多いと思います。

4. 野菜の宅配

a. イエコック

イエコックはカット野菜を宅配してくれるサービスです。

「野菜を洗わなくていい状態で手に入れば、おじやか鍋を作る!」というときに便利なサービスです。

こうしたサービスを上手に利用すると、買い物に出かけずに材料や道具を調達できて助かります。
普段からアンテナを張り、試しに利用して慣れておくと、
すぐに利用できるのでいざというときにとても助かります。

Ⅵ. まとめ

 

インフルエンザ患者の看病は、いつも気にならないことや気づいていないことがすごく気になるようになる出来事だと思います。

手作りの料理よりも、簡単に出せて温まる料理。

いつもはまぁいいかと流してしまうドアノブや蛇口を、常にきれいに消毒する。

体力を使い切って一日の最後に寝るよりも、無駄な体力は使わずに、余った体力で体の回復に努める。

そんな一週間を過ごした後に、
患者が良くなり、
家族の誰にもインフルエンザがうつっていなかったら、それはもう達成感があります。

インフルエンザウイルスとの闘いが終わってほっと落ち着いたころに、暮しの手帖を読んでいると、
「ドアの取っ手やリモコンが汚れていませんか?」という暮らしのヒント集を目にし、思わず笑ってしまいました。

そう、今ようやく終わったばかり。

数行に収まる小さなヒントも、きちんと紐解けば、こんなにもすることがあって、気づくことがあるんだなぁ。

と、いつもとは違う視点から、暮らしを営む奥深さを感じていました。

 

日ごろから手洗いうがいをよくして、免疫力を高めて、インフルエンザにかからないようにしましょう。

それでももしインフルエンザにかかってしまったら、
上記のような方法で、感染拡大を防ぐことは可能です。

Ⅶ. 著作権

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