お知らせ(2020年7月12日)
こちらの話で引用させていただいた「あしたも晴れ!人生レシピ『ばぁばチャーミングの秘密〜鈴木登紀子(94)〜』」の再放送があるようです。
NHKEテレ1 2020年07月17日(金) 午前11:00 ~ 午前11:45 (45分)
「器もごちそうのうち」ということに気づいてから、一部の器は生活の中で登場するようになりましたが、まだまだ全部を収納しきれていません。。
ゴールが見えない中で保留になっていましたが、番組の再放送を機にもう一度、真っ新な気持ちで手持ちの大量の器に向き合ってみようかなと思います。
何か見えてくるといいな。
7月に「“お茶の時間”を考える宣言」をしてから、数ヶ月が経ちました。
たくさんあるお茶の時間の道具を整理するところから始めようと決意してから、その後は一体どうなったのでしょうか?
三世代分のお茶の時間の道具
ビーレエションシップのメンバーはそれぞれ陶磁器が好きで、それぞれのお茶の時間の道具があります。
1930年代生まれの伊都には、日常使いの急須と湯呑み茶碗が複数セットあり、10人の集まりにも対応できるセットもあります。
また紅茶やコーヒーにハーブティーも好きなので、カップソーサーセットとティーポットもあります。
1950年代生まれの平次には、伊都ほどの量ではないものの同様の急須と湯呑のセットがいくつかあります。
さらには中国茶が好きなこともあり中国茶の茶器と茶盤などの一式と、
洋菓子用のお皿とカップアンドソーサーセットも数種類あります。
1980年代生まれの蜂には、旅先で買い求めたマグカップとカップアンドソーサー、
そして平次と同じ時期に購入した中国茶のセットがあります。
三世代分のお茶の時間の道具を集めてみると、飾り棚ひとつではお茶の道具が入りきれないことがわかってきました。
さらには料理の小鉢や盛り皿などをそれぞれ集めて来たので、すでに一つの食器棚が埋まっています。
鍋や寿司台といった季節や祭事の道具を入れると、もう一つ棚が必要なのではないかと思えてくる有様です。
手放す?それとも方法がある?
これはいくら何でも集めすぎなのでは…?この状況では少しずつ手放すことを考えたほうがいいのだろうか…。
心のどこかにそんな声が響いたことは否めません。
それでも移動させてきたお茶道具や食器の梱包を開いて一つずつ中を確認していると、
いや、どの食器にも思い出があるからそれはできないよ、と思うのです。
けれどこの状況をどうしたらいいのだろう…。
そんなことを考えながら、お茶の時間の道具の梱包をほどいたり包み直したりをして、指がカサカサになっていました。
”ばぁば“の食器部屋
そんなある日、NHKの「あしたも晴れ!人生レシピ『ばぁば チャーミングの秘密~鈴木登紀子(94)~』」(2019年6月14日放送)で料理研究家のばぁばこと鈴木登紀子さんの番組を見ていました。
すると「器もごちそうのうち」という言葉を聞いたときに、はっとしました。
どうしてこれまで三人が器を買い求めて続けてきたのかを考えると、
食べることを大事にして、できるだけ食事の雰囲気を料理に合わせて変え、
食べることを楽しみたいと思っていたからなのです。
しかし忙しく過ごしていると、扱いやすい同じ食器を繰り返し使うようになってしまいます。
そんな食べることを楽しみたい気持ちを思い出して、
食器と料理の相性がよく続けられる組み合わせを発見していくべきときが今なのではないかと思い始めています。
しかしこの番組が教えてくれたのは、それだけではありません。
”ばぁば”こと鈴木登紀子さんのお宅には食器部屋が一室あり、
そこに食器が集まって整然と並べられている様子が紹介されたのです。(うれしい!ありがとうございます!)
わぁ……すごい!!なんだか、夢の世界…!
ビーレエションシップには数だけを数えれば、同じくらいのお茶の時間の道具や食器があると思います。
それらをきちんと使いこなせるようになれば、それは料理研究家という世界につながっているのかもしれない…。
たくさんあるお茶の時間や食器を前にどのように道筋をつけるかを悩んでいたときだったので、
答えが見えたような気がしただけなく、
手元にある道具を日常にもっと使うようにしようと思ったのです。
食べることをもっと大切にする
ビーレエションシップの本分は料理研究家ではありませんが、食べることには重きをおいています。
具合が悪くても働きすぎでも健康でも、お年を召しても生まれたててでも、悲しい時もうれしい時も、
食べることは人の動きや考え方を支える土台だと考えているからです。
そしてお茶の時間に焼き立てのお菓子とそのとき飲みたい物があると、人は自然と集まってきて楽しくなるように感じています。
思えば、平次と蜂が中国茶の茶器セットを購入した時に何を夢見ていたのだろうかと考えると、
湯気が昇り立つ茶盤を挟んで、何煎でも茶葉を味わい尽くすまでお茶を飲みながら、語り合う時間でした。
旅先でマグカップを購入したのは、このカップを使うたびに旅のことを思い出す時間を作ることで、
もしマグカップが増えたなら、集まった人に好きなカップを選んでもらって、楽しいお茶の時間にできると思ったからでした。
その源はきっと、伊都の習慣にあるように思います。
伊都はよく「あ、15時(10時)になったね。お茶にしようか。」と言って、
お盆にお茶の入った急須と湯呑茶碗とお菓子を持ってきて、
ぷっくりとした手でトポトポとお茶を湯呑茶碗に注いでいました。
その光景が、静かで幸せな感覚として体に染み渡っているからなのだと思います。
そんな時間を作り出すためにも、お茶の時間の道具が集まり、蜂も最近お菓子作りやパン作りを練習していて、
どこに行っても、調理する場所が変わっても自然に手が動くようになるまで、練習を重ねるつもりでいます。
(2019年の夏から秋にかけて、お茶の時間のお菓子やパン作りをしていましたので、
それはまたの機会にお伝えできればと思います。)
いつかビーレエションシップが実際の場所を設けるときがきたら、
お茶の時間をつくる機能を必ず兼ね備えてみたいと思っているのです。
それは単なる興味や憧れではなく、
ある問題を紐解いていた時にどういうわけかまたお茶の時間にたどり着いたことに由来しています。
お茶の道具と食器の整理にはもう少し時間がかかりそうですが、フィットするように改善を続けていくつもりです。
そしてもちろんその合間には、お茶の時間をとることを忘れずにしていくつもりです。
みなさんは、お茶の時間をとっていますか?