BLSコギャラリー。
伊都が、自分で操作できるデジタル端末で、初めて自分の作品集を見た瞬間、
しばらく目をパチクリ👀した後、「ひょひょ😆」と声をあげて笑いました。
コギャラリーの作家
BLS over70 コギャラリーとは?
年配の方が作られた手工芸作品や、その背景にある物語を伝えている、オンラインギャラリーのプロジェクトです。
おおよそ70代以上の方ならコギャラリーのご参加いただくことができます。
暮らしの中で作られた作品は、家の中以外では日の目を見ることが少ないかもしれませんが、
誰かに見てもらったら、どうなるだろうなぁと、ふと思うことはありませんか?
作品を世界へオープンにしてみると、同じように製作している人を知ったり、また何かを作る励みになるかもしれません。
これまでのご自身の作品を改めて見つめるなかで、自分のものづくりのスタイルを発見したという話あります。
歳を重ねると、体の衰えなどに気が向くこともあると思いますが、
結晶化していく技や知恵というものもあります。
BLS over70 コギャラリーに加わっていただくことをお待ちしながら、
心がうるおい、満たされるような時間を、みなさんが過ごされていることを願っています。
参加・応募方法
作品の応募区分は、二つご用意しています。
まず、気軽に作品を共有したい方は、SNS(Instagram, Facebook, Twitter)をご利用ください。
(BLS over70 コギャラリーの各ソーシャルメディアアカウントをご覧になりたい方は、
このページ下の黄色い部分の「SNSにもいます」>「BLS over70 コギャラリー」からご覧いただけます。)
各ソーシャルメディアのご自身のアカウントに写真を投稿する際、#BLSO70を記述欄に記入してください。
一番手軽な方法で、費用もかかることなく、私たちも皆さんの作品を拝見することができます。
しかし、年配の方でインターネットになじむ方は多くないかもしれません。
その場合は、ご家族のサポートも必要になるかと思います。
私たちにできるサポートは、できるかぎりさせていただきたいと考えておりますので、
こうすれば簡単に共有できるのにな、という問題点がございましたら、お聞かせいただければ幸いです。
システムを改善してまいります。
次に、一人の作家として、作品を全部まとめて展示したい方は、
ビーレエションシップのウェブサイトからBLS over70 コギャラリーにご応募いただけます。
こちらは費用がかかる方法で、ゆくゆくは料金を頂戴することを検討しておりますが、
現在は最初の御一方に限り20作品まで、費用をいただかずに展示をさせていただきます。
いずれの場合も、詳しくはこちらをご一読ください。
みなさまからのご応募をお待ちしております。
BLS over70 コギャラリーはどうして始まったの?
蜂はビーレエションシップのディレクターであり、孫でもあります。
蜂は伊都が大好きで、伊都は30年に渡って刺繍をしていました。
ところが伊都は病気を機に、刺繍糸も針もかたづけてしまいました。
数年の後、伊都は病気から回復しましたが、刺繍に興味を失っていたのは変わりませんでした。
蜂と平次は、伊都に自分自身を思い出してほしいと願っていて、どうしたら思い出してもらえるかとずっと悩んでいました。
そのときふと、暮らしの中で一針一針丁寧に刺された刺繍作品が、家の片隅でひっそりと眠っている様子が、蜂の目にとまりました。
伊都の昔の刺繍作品を、一緒に振り返ることが大事なような気がしてきたのです。
そこで蜂は、当時84歳だった伊都の刺繍作品を集めることにしたのです。
その後はどうなったのでしょうか。
一緒に刺繍作品を振り返ったことで、互いに右往左往、七転八倒、一歩進んでは二歩下がるようなこともありましたが、伊都は心の元気を少しずつ取り戻すことができたのです。
そして、ベッドに腰掛けていたのが、椅子に座り、新しい刺繍作品にも取り組むようになりました。
変化は伊都だけにとどまりません。
蜂もまた、過去の作品を一緒に振り返ることはとても大切で、その人らしさが自然と花開くことために有効な方法の一つだと教わった気がしました。
最終的に、集めた作品を、伊都の刺繍の物語のビデオにまとめるときに、
80代から100歳を超えた方が、各地で刺繍の展示会を開催されていることを知りました。
なんと…!すごいことだと思いませんか?
蜂は、年配の方の作品を展示する機会は少ないことに気づき、もっとそうした作品に光を当て、その裏にある物語をうかがいたいと思うにようになりました。
もし作品を公開するのが恥ずかしいなと思う方がいらっしゃいましたら、お伝えしたいことがあります。
私たちは、どんな手工芸の作品にも物語が潜んでいて、それらは大切にされるべきものだと思っています。
過去の作品に、その人らしさを見つける鍵があると信じています。
その人らしさが見つかると、人生の深い喜びを感じる助けになるとも思っています。
(ウェブサイトを通じて伊都の作品を公開してから、普段は
誰かが作品を見てくださり、コメントをいただいたことを知ると、
作品を作る楽しみが増したと言い、生きる支えになっているようです。)
まずはここで何が起こるかに焦点を当てて進めていきたいと思っています😊☀️
手工芸には、時空を隔てる壁はありません。
さぁ一緒に手工芸の世界を楽しみましょう。
そしてその作品ができた背景に、耳をすましてみましょう。
コギャラリーの作家